腕を振り上げるからロブが安定しない【バドミントン】

バドミントン技術

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こんにちは、今回はバドミントンが上達しづらくなってしまうクセの中でも初心者がよくやってしまう腕を振り上げる動作について指摘していきます。

ロブとは意外と正確に打つのが難しいショットです。しかしながら、初心者でスマッシュやドライブのように自発的に練習する人は少ないように思います。原因は、スマッシュのように攻撃的でない事や、いい加減なフォームでもスイングとして成立してしまう事ではないでしょうか。

スマッシュはしっかり練習しないと打てるようにならないのに対してロブは精度はともかくほとんどの人がいつの間にか打ててしまいますからね。

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そのため、ロブのスイングが乱れがちの印象があります。今回はその中でも比較的ありがちな腕を振り上げるようなスイング方法についてただしていきたいと思います。

腕を振り上げるようなロブとは

まず、はじめに腕を振り上げるようなロブとはどのようにロブなのか確認しましょう。

正しいロブは常に腕が前にあり、腕の回転でスイングをするのですが、腕の振り上げをしていると後から前に大きく動く動作になります。まるで、ボーリングの球を投げるようにしたから振り子のように動かす動作になります。

横から見たときに腕全体が大きく弧を描きます。この長い動作によってスイングが安定しなくなり、ショットの正確性も低くなります。正しい動作ではこのような大きい動作はなくラケット自体もコンパクトに動きます。

なぜ、このようなロブがいけないのか

理想的な動作は動作としてロスがなく正確な動きが理想的です。ラケットを振るという動作には必ず関節の回転運動を使わなければなりません。正しい動きでは腕の軸自体を回転させます。専門用語で、内旋や外旋と呼ばれます。この記事で指摘している腕の振り子のような動きは肩関節の屈曲伸展と呼ばれます。屈曲や伸展というと肘のまで伸ばしをイメージする人が多いと思いますが、肩関節の屈曲運動とは気を付けの状態から腕をまっすぐに前に上げる運動です。また、肩関節の伸展運動とはその反対で、後ろに腕をさげるような動作になります。肩関節の屈曲は広い可動域を持ち、180度まで回す事ができます。逆に肩関節の伸展運動は50度とされています。これはロブの動作として間違いの動きなので正確に記す必要ないのですが、興味のある方は知っていてもいいかもしれません。

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さて、正しいロブはこの肩関節の屈曲運動は使わないことはこの記事で何度も記載しています。なぜ、肩関節の屈伸運動は行けなくて、回旋運動が正解なのでしょうか。

その根拠となる理屈は当然何らかの公式で説明されているわけではないのですが、バドミントンと運動学の専門家の観点から考察してみました。

※ここからは、間違いの肩関節の屈伸運動を「振り子動作」とし、正しいスイングを「回旋運動」という言い方として説明していきます。

〇テイクバックからインパクトまでの動作の違いについて

スイング動作に入ってからインパクトまでの状態を比較すると、振り子動作では腕自体が大きく動くためそれだけ筋力を使う必要がありますし、重心が乱れやすくなります。対して回旋動作で打つロブの腕そのものは前に出した状態から回旋動作を行います。そのため、腕自体を大きく動かす必要はなく使用する筋力も少なく済みます。筋力観点で説明すると、腕は成人だと3kg以上片腕に重みがあると言われています。もちろん自重なのでいちいち負荷を感じる事はないと思いますが、これをプレーの中で何度も反復するとその差は顕著となります。

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また、荷重がある腕が大きく動くことによって身体の重心も大きく動くことになります。人は無意識にバランスをとっているのであまり気にすることはありません。しかし、スポーツのシーンというシビアな精度を求められる時、意識できない動作のノイズとなってしまうのです。これは、直立した状態から腕を前に差し出してみるとわかります。人という地面の接地面が小さく、高さのある不安定な物体の上方から水平方向に一部が伸びたら無機質なものであれば即バランスを崩して倒れてしまいます。しかし、人間は何も考えなくとも自然とバランスをとり、腕を出している方と反対側に重心をのせようと意識もしません。ただ、これら一連の動きは意識できていないだけで、バランスは崩れ、また安定させる動きが必ずセットになります。これがスポーツでは強いマイナス要素となります。回旋運動では、腕を前に出しますが後から前に動かすような動きではありません。そのため、動作のノイズを少なくできるのです。

また、スマッシュやクリアなどのオーバーヘッドストロークはこの重心の動きを活用している側面もあり、後ろから大きく前に振り出しても問題はありません。

〇フォームから見える戦術的な側面

相手がロブを打つ時振り子のような動きをしていると、早い段階でロブを打つと察知できます。というのも、回旋運動でロブを打つ場合は最初からラケットを出してヘアピンも打てるような動作でネット前に入ります。しかし、振り子のような動作でスイングをするとおそらく利き足を踏み込んだ瞬間はまだラケットが下にありラケットが加速段階であるはずだからです。そのため、相手から見たとき、ネットプレイをする瞬間のラケットの位置で何を打ちたいのか容易に予測できるようになってしまいます。

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〇次の動作へのラグが発生しやすい

腕を振り子のように動かすと、インパクトの瞬間は腕を前に振りだすような形になります。もちろんしっかり崩れないように重心を安定させますが、このスイング方法だとどうしても最後に利き足の方に強く重心が残ってしまいます。これによって、ランジ姿勢の前の足に重心が乗りすぎてしまい、出した足を引く動作に遅れが出てしまいます。もちろんその時間は1秒や2秒という長い時間ではなく、0.秒のロスです。しかし、ロブを打つ瞬間は必ず相手を後ろにさげて自分も下がらなければなりません。実際シングルスなどでは、低いロブを打って自分が引くのが遅れてレシーブの構えが十分でない、クリアなどの対応に遅れる事が多々あるシーンです。

ロブのクセを直す

振り子運動をする初心者によるロブの打ち方を直すには丁寧な反復運動が必要です。僕の場合は手投げでシャトルを投げてロブを何本も打たせます。このときしっかりランジの姿勢を作ります。また、リストスタンドが崩れていないかしっかり確認します。振り子運動をしている初心者はリストを回して打てていない場合が多いので、腕の回旋運動でかなり手こずります。小学生だと集中力が続きませんが動きのクセはひたすら反復するしかないので根気強く練習しましょう。

〇ネット前でも半身を意識させる

ネット前での打ち方のクセは半身の姿勢になれておらず、ネットに対して向かい合っているためです。回旋を使った打ち方は半身の姿勢でなければ打つことができません。そのため、打ち方を直すにはまずラケットワークを直しながら同時にネット前で打つ時の身体の向きをしっかり伝えなければいけません。特に初心者の頃は半面のコートで練習をすることが多いので身体を切り返さずにそのままの姿勢で前後に動きがちです。

クセを直すのは時間がかかります。指導をしていて正しく教えていてもどうしても教えていない動作を自ら作ってしまうのは仕方がないことだと思います。これらをしっかり、本人にも理解してもらって丁寧に練習する事が大切だと感じます。

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