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こんにちは、今回はプッシュについての記事を作りたいと思います。昔はプッシュは何のためのショットなのかいつまでも理解できませんでした。基礎打ちのメニューの中にプッシュレシーブがあるにも関わらず、まともにプッシュになっていない。僕はネットにへばりついて一生懸命ラケット振っていました。今考えると何も深く考えていなかったと感じます。そのようにして、初心者としてバドミントンを始めてから4・5年くらいはいい加減に打っていたように思います。今、コーチとして教える立場ですが、プッシュというショットについて子ども達にしっかり理解させるのは指導していても難しいと感じます。言葉で伝えても、見せてもなかなか伝わりづらいものだと頭を悩ませます。そもそもプッシュというショットが必要になるには他のショットも高い精度で打てていなければあまり必要性はありません。例えば、ヘアピンだったらきわどい高さに相手が打てなければプッシュを打つ必要がありません。最初の頃は浮いたヘアピンならコンパクトにスマッシュですよね。このようにして、最初のうちはネットで下から打つショットはヘアピンとロブ。上から打つ球は、ネット前スマッシュというような構図になってしまいます。多くの初心者はプッシュをイメージしたとき、最後の一撃だと思っているはずです。もちろんそういった側面もあるのですが、それではコンパクトなネット前スマッシュと解釈してもよさそうです。なぜ、プッシュという分類をわざわざするのでしょうか。
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プッシュって何?
プッシュとは、日本語で押す!という意味ですね。文字通り押せばいいのですが、最近ではネットの上から触るショットはプッシュだけではありません。ワイパーショットはご存知でしょうか。ワイパーショットも、ラケットの動きは押しているわけではありませんが、プッシュに分類します。また、ワイパーショットの他にもプッシュのようなラケットを立てた形でシャトルを触りに行き、直前でラケットの面を横に返すようなショットもあります。シャトルの軌道はクロスネットのようにサイドへ流れていきます。どの球種も、相手のヘアピンなどのネットプレイを成功させずに潰すこと、あるいはショットを浮かせないことにより有利なラリーを継続する事。または、攻めの一環の最終段階としての決定打。この2つの目的を達成することが重要です。
基礎打ちなどであるプッシュの問題点は、ネットに近づきすぎて構えていて、ほとんどドライブをネット前で角度をつけて打っている状態にあると思います。基礎打ちでしっかりプッシュの練習をするのであれば、まずはネットからしっかり離れましょう。また、レシーブ側の返球も軌道を低くして白帯近くの高さを維持する必要があります。レシーブの返球が高すぎると自然とラケットを振らない角度がつかずネット前スマッシュのようになってしまいます。そのため、基礎打ちではプッシュの練習をするにはプッシュを打てるきわどい高さにレシーブ側の技術が必要といえます。
そもそもプッシュとは、ラケットをしっかりと振って打ち込むときができないときに使う技術です。そのため、余裕を持ってテイクバック(ラケットを引く動作)ができてしまうと意味がないのです。とは言え、レシーブ側も常に正確に低く返すことも難しいと思います。そのためにプッシュ側がネットから離れることによってあえて余裕を持って打ち込めない距離を維持することでプッシュレシーブのやり取りを安定させることができます。
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上達するための9のコツ
目的を重視する
プッシュの目的は先ほどお話ししました。
ネットプレイを潰すことと決定打です。
相手のネットプレイを阻止するという事は、相手は精度の高いヘアピンを打っていることになります。
それを上から攻撃するのはものすごい精度が必要です。
また、スマッシュ・ドライブでネット前まで攻めてプッシュに持ち込んだ場合、相手は徐々にバックラインに下がっている可能性があります。
そのため、プッシュのような形でラケットを立てて、あえてラケットを止めてネット前に落とすショットが有効になります。
ここで、重要なのは全て思い切り打つのではないという事です。
プッシュが上達しづらい選手の特徴は、いつも全力で突っ込んでいます。
繊細なコントロールを大切にしないとチャンスが失点につながります。
攻撃で失点していたらいつまでも勝てませんよね。
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テイクバックをしない
テイクバックとは、ラケットを引く動作です。
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テイクバックをしている段階で自然とラケットを振りぬいてしまいます。
ラケットを振っているということは、ネット前スマッシュとなりプッシュではありません。
プッシュを教えているときにこのテイクバックをしないことを教えるのがとても難しいです。
ラケットを振るのがいけない理由は振って当てるとラケットの面が上からかぶさります。
すると、少なからず角度がついてしまいます。
これがネットにかかる原因になります。
プッシュはネットにかからないようにするテクニックでもあります。
それが押すという動作です。
テイクバックをしてしまえば押す動作ができなくなってしまいます。
理想は、ヘアピンのように一直線に指すイメージでラケットを立てる状態ですね。
姿勢を低く
これは、ヘアピンと同じような理由です。
プッシュをするという事は最後の1歩は大きく出しています。
このとき、姿勢が高いと踏込みと同時に大きく姿勢が上下にぶれてしまいます。
これは、プッシュミスが多い選手を見ていると大体みんな姿勢が高いです。
ここで重要なことは、最後の1歩の姿勢を低くするだけではありません。
直前の1歩の姿勢も低くしなければ意味がありませんので、結局、常に姿勢の高さを意識する必要があります。
また、低くとはどれくらい低くなのかというと目線が白帯より少し低いくらいが練習としてちょうどいいと思います。
相手の構えを見る
プッシュとは押す動作です。
もともと相手の甘い返球を得点しにいくなら問題ないのです。
しかし、相手の返球がまったく甘くない場合です。
何とかネットより上で触れたけど強く打ち込む余裕がない。そんなときです。
てきとうに押し込んでも意外とレシーブされてしまう事が多くなると思います。
その時は、冷静に相手のレシーブの構えを確認して、スキがあると感じるところを狙いましょう。
例えば、相手がフォア側に構えていればバック側を狙うなどです。
他に例を挙げると、足もとに構えている事が多いのであえて胸元に打ちます。
すると、ゆるいショットでもラケットが追いつかないことがあるので試してみてください。
このとき、注意するのが、胸元だとショットが強いと簡単にアウトするので加減が必要です。
見極めをする
ここで言う見極めとは、プッシュを打つかどうかです。
プッシュを打つと心に決めて動き出すと、明らかに間に合わなくても攻めてしまう事があります。
攻めの展開だと、精神的に冷静さに欠けてしまうので気持ちは分かります。
理想は、最後の1歩を踏み出す前にプッシュが打てるのか冷静になりましょう。
攻めのつもりでネットに詰めてもプッシュを打てないと判断したらクロスネットなどの動作に切り替えましょう。
ラケット上げてを立てる
そもそもラケットを立てていないと、まともにプッシュはできません。
しかし、プッシュが苦手な選手でラケットを下げた状態でネットに迫り、打つ直前にようやくラケットあげることがあります。
プッシュを打つくらいなので基本的に余裕はないはずです。
ラケットくらいはしっかり上げて準備するようにしましょう。
また、ラケットは立てていないとしっかり打てませんし、相手にプレッシャーが与えられません。
足は踵から着く
プッシュは攻めのショットです。
勢いよくネットに詰めた状態で足先から地面についてしまうと捻挫の危険性があります。
また、仮にプッシュを打ったが相手にレシーブされたと想定すると、次の動作も重要です。
その時、つま先から先に地面についてしまうと重心が前にだいぶ流れてしまいます。
それを踏ん張ってすぐに次の動作ができればいいと考えがちです。
しかし、それらの不必要な身体の消耗が試合の後半に影響を及ぼします。
しっかり、踵から着いて怪我の予防・次の動作の準備を行いましょう。
手首は固定
手首は固定しましょう。
手首の運動は前後にくにゃくにゃした動作です。
これをしてしまうと、コントロールがかなり悪くなります。
また、ワイパーショットは肩関節からの内旋動作なので手首の動きではありません。
足を出す
プッシュが上手くいかない人の特徴は足が出ていない点があります。
ほとんど棒立ちの状態でラケットを振っていては上達がかなり遠くなってしまいます。
しっかり、足をだして姿勢も低くしてプッシュを練習しましょう。
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