スポンサーリンク
今回はコーチとしてではなく、プレーヤーとしての記事を作りたいと思います。
ずばり、ミックスダブルスについてです。
ミックスダブルスについて調べてみたらweb上にもあまり記事がありませんでした。
僕は、ミックスダブルスが好きです。
チーム内でも男子ダブルスや女子ダブルスの人が足りなくてできないときに練習しています。
記事の対象レベルは地域のバドミントン愛好家に向けた内容に絞ります。
知恵袋などでは、男女の動きについて男女ではなく各個人の競技レベルで戦術は考えるべきと当たり障りのない回答が多いと感じます。
質問者側はそういう事ではなく、通常の男女差があった上の一般論を知りたいのだと感じました。
スポンサーリンク
Contents
ミックスダブルスの特徴
それぞれ、男子ダブルスと女子ダブルスと比較したときのミックスダブルスの特徴は何でしょうか。
まず、前提に男子は男子内の序列。女子は女子内の序列が、同じくらいとします。
例えば、男子より女子の方がスマッシュが速いや、女子の方がレシーブが強いなど、十分あり得ることです。
しかし、ここでは敵味方の男子がフットワーク・スマッシュ・レシーブなどスピード部分が女子を上回っている前提としてお話をします。
まず、ミックスダブルスは女子の方がスマッシュが遅いし、男子の攻撃を守り続けるのは難しいです。
また、大きく崩された時に女子がスピードでリカバリーするのも難しいです。
ダブルスはもともと守りの方が不利となる種目で、安易にロブやクリアを上げてはいけません。
ミックスダブルスだと、男子のスマッシュを女子が受けるため、守る側はその部分がよりシビアとなります。
そのため、基本戦術は上げない事です。
これを軸に考えていきます。
スポンサーリンク
女子の動き
まずは、女子の動きからまとめて行きます。
サーブ・サーブレシーブ・三本目
先に女子の動きや考え方についてまとめます。
サーブについて
女子がサーブを打つ時に問題なるのは男子にサーブを打つ時です。
女子はサーブの立ち位置もサーブラインギリギリではなく少し距離を置いていることが多いです。
男子は地域レベルでもラインギリギリで構えることは普通で、そのような男子に対面したときに強いプレッシャーを感じているようです。
普段、ミックスダブルスをしない女子と組んだ時に怯えているのが目に見えてわかります。
まず、心得て欲しいのがプッシュを打たれてもいいという事です。
女子ダブルスのサーブレシーブでプッシュを打たれることは明らかに不利な展開らしいです。
しかし、男子ダブルスではプッシュを打たれることは当たり前だし、それをどう返球するかまで常に考えているはずです。
改めて、女子のサーバーに伝えたい。
男子ダブルスの感覚ではサーブはプッシュされて始まるものだから、その都度プッシュされて申し訳なさそうにしないで欲しい。
とは言え、女子のサーブは男子の感覚では常に甘いことが多く、深いプッシュ受けるとさすがに男子でも返球できないので頑張って練習してください。
サーブについてもう一つ言及しておきたいのが、ロングサーブです。
僕は、ロングサーブはどんどん打つべきだと思います。
女子の感覚では、ロングサーブを打つことでスマッシュを打たれることを警戒します。
また、スマッシュを打たせてはいけないことにこだわりすぎているようにも感じます。
そうなると、ロングを打つとスマッシュを打たれてしまう。
ショートしか打てないけど男子はネット付近で構えてるから怖い。
緊張しながらいい加減なショートサービスをしてしまう。
精度のいいサーブをプッシュされるなら男子も対応できますが、甘いサーブから角度のついたプッシュはさすがに男子も返球できません。
どんなサーブを打っても通用しない気がする。緊張する。
悪循環ですね。
僕は、こんな時はロングサーブやドライブサーブをバシバシ打ってしまえばいいと感じます。
実際、男子はロングサーブに対してスマッシュで対応できますが、身体の負荷としてけっこうしんどいです。
僕は、女子がロングサーブを打って初球でこちらがミスしてしまうと、勢いづいてそのあともロングサーブを打つ可能性があります。
それが嫌なので、何がなんでもロングサーブの初球は全力で対応します。
他の男子もそうだと思います。
実際は女子のロングサーブは本当に嫌です。
何度か繰り返し打たれると、自然と重心が後に偏ってしまい、ショートサーブのレシーブの精度が落ちがちです。
1度ロングサーブを打ってやられたからといってずっとショートサーブに偏るのは勿体ないです。
相手のコースを読んで意識を先回りすることが前提の競技なので、単純に精度に自信が無かったら、ひたすら多彩なコースを打って駆け引き重視にした方がいいように感じます。
サーブレシーブ
サーブレシーブでは、男子のサーブを受ける時と女子のサーブを受ける時についてまとめます。
まずは、男子のサーブを受けるときです。
男子のショートサービスを受ける時はあまりいろいろ考える必要は無いように思います。
一つ注意しなければならないのが不用意にネットプレイを仕掛けると男子に簡単にプッシュされてしまうことがあります。
男子がサーブを打つという事は、相手の後衛は女子です。
無理してネットプレイをするのではなく奥に低いロブを打って相手を動かす展開から始めれば無難でいいと思います。
また、女子のレシーブの構えの位置は後であるので男子はプレッシャーを感じません。
よくあるのが女子が打つサーブレシーブのプッシュをサーブ打った男子の前衛がそのまま潰す事です。
これをすると、女子の方もさらにプレッシャーを感じてプレイが縮こまってしまうのでなるべく避けるのが無難です。
次に女子のサーブをレシーブするときです。
このときに注意するのがプッシュです。
先ほど記載した通り女子のサーブレシーブのプッシュは攻めとして優秀なショットです。
たして、男子はサーブレシーブがプッシュから始まるのは当たり前で、対応慣れをしています。
そのため男子にとって女子のプッシュはかなり甘いと感じることが多いです。
男子のプッシュはオーバーヘッドで打たせないことが重要で白帯から浮かせることはあえません。
しかし、女子のプッシュは高さよりもサイドや隅を狙う事に重点を置いていてプッシュというより低いロブのような軌道のショットを打つことが多いです。
落下地点は良いコースなのかもしれませんが、男子目線では飛びついて打てる場合が多いです。
そのため、女子としては良いプッシュが男子としては甘い美味しい球となってしまうのです。
そこで、言いたいのが女子は男子と同レベルの精度のプッシュが打てなければプッシュを打たない。
せっかく、プッシュが打てる位置で触れているのなら中途半端なプッシュを打つのではなく、ネットプレイをして相手にロブを打たせ味方の男子にスマッシュを打たせてください。
あるいはハーフショットもとてもいいと思います。
ハーフショットとは前衛と後衛の間に打つ球で、相手の前衛後衛の立ち位置にもよりますが、サーブラインの少し後ろくらいです。
この位置にプッシュのように浮かせずゆったりとした球を押し込みます。
相手の後衛は身体が伸びた状態でロブを打たなければならないので鋭い返球とはなりずらいです。
スポンサーリンク
3本目
ここでは前衛での話をします。
ペアの男子が後ろからサーブ打ち、自分が前で構えています。
このサーブのフォーメーションはミックスダブルス特有のものであり、女子が一番混乱するところです。
まず、3本目に対応できる位置に構えることを考えてください。
サーブを打つ男子の対角線に構えていると反対側のネットが弱くなります。
そのため、ほぼ中央の対角線よりくらいでサーブの邪魔にならない位置に構えるのがいいと感じます。
この位置に抵抗があるかもしれませんが、反対のネット前サイドを開ける方が危険です。
女子が3本目で意識するのが味方男子のサーブ・相手女子のレシーブです。
相手女子のレシーブはネットプレイになる事が多く、これをロブを上げずに低く返球できるかがカギとなります。
よくあるのが、味方の男子サーブ・相手女子のネットプレイ・女子のロブ・相手男子がロブを上げた女子にスマッシュです。
このときロブを上げる女子はしっかり守る余裕があるくらい大きいロブを上げていないことが多いです。
そうなる前に、女子のネットプレイの戦いではとにかく相手を読んで先にロブを上げないように練習しましょう。
ネットプレイに勝つコツは相手が打つ前に相手の身体の動きをみて先に動き出す事です。
よくあるのが、相手が打ってからようやく動き出す。
これでは相手のヘアピン精度が良ければ絶対に高い精度で返球できません。
ネットプレイでは相手の動きを読んで少しでも早く動き出して少しでも高い位置で触るのが基本です。
ラリー全体の考え方
ラリー中女子がよく言うのが前衛にいる時どうすればいいのかわからないという言葉です。
3本目までの間で攻守が正確に分かれないことも多くそのまま男子同士のドライブ戦に移行することが多いです。
このように女子ダブルスではありえない展開の中でどのようにして立ち回ればいいのか、また、男子目線ではどのように動いて欲しいのかこれまで質問されたことがある問題をまとめていきます。
後衛に女子が行かなくてはいけない場合どうすればいいの?
ラリーの始まりは女子が前衛でも展開の中でサイドバイサイドそして女子側へロング、後衛として落ち着いてしまう事があります。
基本的にあらゆる展開やレベルがあるので絶対こうでなければいけないという事ではありません。
それでは、考え方をまとめます。
1、何していいかわからなかったら女子同士でクリア合戦するのが無難
まず、これを思います。状態が不利であったり次の展開のイメージが湧かなかったら女子にクリアを打ち状況の1次的な膠着を狙ってもいいと思います。
2、男子に攻めるなら男子レベルの攻撃力を
よくあるのが、女子の中ではパワーヒッターの女子です。
しかし、男子の中に入ると見劣りがある。
女子ダブルスの後衛でスマッシュを打つ感覚で、男子相手でそれをしてしまうと簡単に切り返されてしまう可能性があります。
スマッシュ自慢の女子の攻撃はスマッシュが弱い男子くらいの場合が多いです。
そのため、男子ダブルスの基準で守ると、攻撃力が通常の男子と弱い男子のうち弱い男子が積極的に攻めてくる感覚です。
スマッシュのスピードもちょうど気持ちよくカウンターができる速度である場合が多いです。
そういう女子とペアを組んで逆のトップ&バックになるとカウンターのフォローで大変になります。
攻め切るつもりでスマッシュを打つなら相手は女子がいいと思います。
3、トップ&バックを一瞬で作りなおす
これらは、男子と息があっていないとできない方法です。
女子がドロップやカットを打った時に自分のショットにそのままついていけばいいのです。
そうすれば簡単に前後を入れ替えることができます。
注意点はローテンションの瞬間はスキができます。
前にでる女子は相手がクロスネットを打たれると弱いです。
また、男子は回り込みのスピードが遅いと逆に追い込まれてしまいます。
それ以外に、相手に切り替えのタイミングを読まれると何を打たれても不利になります。
そういった欠点がありますが、それ以上にフォーメーションを切り替えることにメリットがあります。
前衛に入るコツ
前衛に入るコツは、ネットプレイのショットについていく方法があります。
例えば、サイドバイサイドの時相手が女子にスマッシュを打ってきます。
そのとき、相手のスマッシュを奥に返すのではなく、なるべく前で触ってそのままネットにおとしてしまえばいいです。
このとき重要なのが、打ったらすぐに自分のショットを追って動きだす事です。
よくあるのがせっかくネットに落としたのに、動かず相手が触るまでそのまま動き出さない事です。
それでは、せっかくネット前に落としたのに後手に回ることになりますので、とてももったいないです。
また、ローテーションをメインで考えたときドライブ戦でむやみに打たないことが重要です。
ミックスダブルスのドライブは男子のドライブが混ざりますので不用意に参加してしまうと簡単に打ち負けます。
それだったら、前で打たずに触り、ネットに先に落としてしまえばトップ&バックを簡単に作れます。
ドライブ戦になるとつい意気込んでしまいますが、冷静にさばけばミスのリスクもないままで簡単に相手を崩せます。
前衛のコツ
前衛は後が見えませんそのために味方の動きがわかりません。
よくあるのが、男子の守備範囲をわからず邪魔してしまう事です。
女子ダブルスでは切り替えされて後衛は絶対に追いつかないと感じるコースを男子なら余裕で取れる可能性があります。
また、自分が攻められると感じて攻めてみたものの相手男子に深いカウンターを受けてしまう事もあります。
全体の考え方は、不用意に攻めない事だと思います。
女子同士ならいいのですが、男子に良かれと思って十分でない姿勢で中途半端なネット前スマッシュを打って、切り返されるとペアの男子はフォローで動き回らなくてはなりません。
攻められるタイミングでネット前に落とすだけでも十分攻撃になっています。
仮に大きくロブを打たれても、相手の片方は女子なわけですからそちらから崩せばいいだけの話しです。
そのため、上げさせるチャンスに中途半端な攻めをしないようにしましょう。
また、展開の中でお互い女子を前にして後衛の男子同士のドライブ戦になる場合があります。
こうなると、女子の頭上をドライブが駆け巡ります。
ペアがストレート・クロスと振り回されている中で、自分も何かしなくちゃと感じて中途半端に手を出さないようにしましょう。
もちろんチャンスのタイミングを待ってラケットを上げておくことは忘れてはいけません。
仮にドライブ戦に貢献したい場合は、少しサイドに寄っておくとだいぶ男子はラクになるかもしれません。
ミックスになれていない女子は、何をしていいかわからずに前衛の真ん中でじっと頭を下げてます。
しかし、ミックスの上手なベテランは相手男子のドライブのコースを読んで止めてネット前に落としてくれます。
そのとき、左右どちらかに張っています。
というのも女子が真ん中にいると男子は実質ほぼネット前を抜かして後ろとハーフ4点を守らなければなりません。
しかし、相手のコースを張ってどちらかによってくれれば、男子は3点を警戒するだけで済みます。
これは、その瞬間相手の返球が読み通りだったかどうかを別としても男子の負担が減ります。
このように立ち位置そのものを工夫してみるのもいいかもしれません。
スポンサーリンク
コメント