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今回は、「スマッシュを打つ時のグリップの握り方について」という内容で投稿させていただきます。
かなりポイントを絞った内容になるのですが、経緯として以前から生徒にスマッシュを打つ時にどのような持ち方をすればいいのか質問を受ける事がありました。
僕としてはなぜそんな質問が出るのか不思議でしたが、生徒の説明を聞いてみるとものすごく納得しました。
「イースタングリップだと、しっかり打てている感じがしないです。」
・・・え?イースタングリップでスマッシュ打ってるの!?
驚きました。しかし、僕自身最初にイースタングリップを教えてからオーバーヘッドストロークの指導へ移行する過程で以降グリップの持ち方について一切何も言っていませんでした。
きっとすべてにおいてイースタングリップで打つものだと思わせてしまったのですね。本当にすみません。
そもそもイースタングリップとは
少し脱線させてイースタングリップについてお話させてください。少し広い解釈をもっていた方が深く理解ができると思います。そもそも、僕の指導している生徒でかたくなにイースタングリップで持ち続けているのは、型にはまった「イイコ」だからです。教えたことをそのまま完全に丸のみで受け取るとケースバイケースに対応できません。
まず、イースタングリップの解釈はギアで言うニュートラルだと解釈するといいと感じます。ギアがわからなければ「いろいろな形に持ち替えられるけど、これでは強く打てない状態」だと思ってもらえればいいです。
「これで持てと言ったが、これで打てとは言ってない。」が僕の言い分ですが、指導者として非常に言葉足らずだったと反省しています。
グリップの持ち方で同じような悩みを持つ人は、同様な状態だったのではないでしょうか。
イースタングリップでまったく打てないわけではないのですが、イースタングリップのままフォアで打つような状況はネット前の優しいショットや強打しない優しいドライブ、またはダブルスでハーフに流すなどゆったりとした「優しいショット」の場合です。優しいショットとは表現が曖昧ですが、球速を抑えたコース重視のショットという解釈でいいと思います。
これらの優しいショットでは微妙なラケットの向きの調整のために踏込みからインパクトの瞬間まで丁寧に人差し指で微調整をします。実際人差し指で調整している感覚ではないのですが中指と人差し指が離れていて、広くグリップを触れていることによって精度の高いラケットのコントロールができます。
スマッシュを打つ時はどのようにして握ればいいのか
ここから本題となります。結論から言いますとそのままグーで握ればいいです。
細かくラケットの握り方を気にしていた選手からはあまりにも簡単な答えで拍子抜けするかもしれませんが事実です。とりあえずこちらをご覧ください。
他の記事でも同じようにして使用した画像ですが、手もとをよく見るとそのまま握っています。わずかに人差し指と中指に空間がありますが、これはもともとイースタングリップから持ち替えたためにこのようになります。このわずかな空間についてあまり神経質になって再現をする必要はないように思います。
このようにして、スマッシュの時はそのままグーで握れば十分です。それではなぜイースタングリップがあるかというと素早くバックハンドにも持ち替えやすいためです。先ほどニュートラルと例えましたが、フォアハンドの握りこみとバックハンド両方に素早く持ち替えられるのがイースタングリップという事になります。
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スマッシュ以外のグリップの握りこみ
オーバーヘッドストロークのスイング以外の強打といえばドライブです。
という事で、こちらをご覧ください。
これは、NTT東日本の桃田賢斗選手の手元の写真です。2019年のバドミントンマガジンの付録のカレンダーについてきました。しっかり顔も写った写真を使うと権利の問題が発生しそうなので手元だけにします。
さて、これはおそらくドライブを打つ瞬間だと推測されます。実際、弱く打つ時も強く打つ時もイースタングリップから少し持ち替えてこの形で打てるので、この写真からは強打なのか優しいショットを打とうとしているのかは確定できませんが、確実に言えるのはイースタングリップのままで打っているわけではないという事がわかりますね。持ち方に悩んでいた選手の皆さんはもっとシンプルに握ってしまいましょう。
手のマメについて
最後に、蛇足ですが手にできるマメについて気にしたことがありますか?このような内容を他の記事で触れる事がなさそうなので手元のつながりで記載してみようかと思います。
僕は学生時代マメが指の付け根にできていました。それが繰り返すと皮膚が固くなってタコになりますよね。それが今では、手にマメができる事はなくなりタコも薄くなってすっかり消えてしまいました。スマッシュ力は昔と比べたら飛躍的に強くなったにも関わらずです。
これは、僕の解釈ですがマメやタコは手元がグリップと一体化していないために手の中でブレが起こる。または、ロスが生じるなどが原因だと思います。それによって手の中に摩擦ができてマメやタコになるのではないかと考えています。
また、昔と比べてラケットを握る事がほとんどなくなりました。どんどん握力がなくなっていきます。今では40キロ程度まで落ちました。運動をしていない一般男性くらいですよね。結局手の中でラケットが暴れていないのでしっかり握る必要がないのです。
たまにスマッシュ力をつけるために握力を鍛えようとする選手がいますが、完全に見当違いだと言い切れます。グリップはグーで握っていいのですがそれは手にグリップを一体化させるために握るのであってラケットを抑えるために握り込むのではありません。
スマッシュ力を上げたいのならば身体全体の使い方や手元にロスが起こらない振り方を研究するのがいいと思います。グリップが必要以上にすり減るのも手元のスイングロスが原因だと感じます。手前味噌で恐縮ですが、グリップがすり減るのはダブルス時の急ぎの持ち替えの時に少しこすれるくらいでグリップは2・3週間使って汚れたら交換するものだと思います。
僕も以前そうでしたが、学生はめちゃくちゃなスイングでちからいっぱいグリップを握るのでアッと言う間にボロボロのグリップになってしまいます。すぐ汚くなるので交換するのも面倒でそのままだったり…。
脱線ばかりの記事になってしまいました。少し著者の主観の多い記事なってしまいましたが、一律に「イースタングリップはこう、ウエスタングリップはこう、コンチネンタルもあるよ」という文章よりは面白いかと思います。ぜひ参考にしてみてください。
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